以前、保育園の登園拒否でさんざん悩ませてくれた息子ですが、
今度は幼稚園に行きたくない、預かり保育もイヤだ、とのこと。
しかし、朝は「きょうは●●くんは幼稚園お休み」などと、イヤイヤ言っていても、お迎えに行くとニコニコ。「きょうは幼稚園楽しかった」と自分から言うときもある。
でも最近よく言うのは「もう△△(うちの園の預かり保育の名称)行きたくない」。
預かり保育の先生のことが好きと言っていたから「先生好きでしょ」と言うと、
「もう嫌いになった」。
ついには私が仕事に行っていることを理解していて
「ママは会社に行かないで」と言うようになってしまいました。
とりあえず「お仕事しないとたくさん電車に乗ったりお菓子を買ったりできないのよ」
と説明したものの、腑に落ちない様子。
ま、そりゃそうだ。
幼稚園になって、周りの子のママが仕事してない、というのを理解してしまったんでしょう。
うちの園の預かり保育は兄弟姉妹の習い事や用事の間の短時間、という方が多いかんじです。
もちろん仕事している方もいるのですが、そんなにたくさんではないです。
月極でやっているのはうちのクラスではうちを含め、2名。
寂しいのもわかります。
ひとまず、たまたま暇な時期だったので、2日ほど仕事を休み、この日とこの日はみんなと同じ時間にお迎えに行くから、と言ったら、それなら幼稚園に行く、ということに。
仕事と子育てを両立するのは本当に難しい。
でも、もし私が仕事してなかったら、幼稚園自体に行きたくない、ってことになりそうだし、そうなると譲歩するものもないし、今はただ甘えたいだけなのか、なんなのか。
こんなとき悩むのはどうしても、母親。
男性にはあまりわからないことだと思います。
夫の相当な理解、サポート、そして自分の体力・精神力がないと第一線で働くのは厳しいなと痛感しました。
いまの親たちが子どもだったころには、想像し得なかったいまの日本。
自分自身がのんびり過ごしていた子ども時代と同じように過ごさせてあげたい思いも当然ありつつ、これだけ先行きが不安、収入も右肩上がりとはならないなか、共働きが増えるのは当然のこと。
新聞広告で「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす、という本の存在を知りましたが、
多くの日本人が、丁寧な暮らしや、家事をきちんとこなすこと、
配慮の行き届いた子育てをすることを理想としている。
しかし他方では、日本人の「完璧家事」や「手づくり」礼賛の傾向、
さらに昨今のシンプルな暮らし(「断捨離」「ミニマリズム」など)の流行は、
母親への目に見えない圧力となると同時に、
家族との分業を阻んだり、葛藤の原因ともなっている。
なるほど、そういう視点もあるんだな、と目からウロコでした。
(1)日本の主婦は家事をしすぎ?
(2)日本の家事の「当たり前」は、世界の非常識
(3)経済成長という祭りの後で
(4)キャリアを阻み、少子化を加速する完璧家事――2人目を産まない女性たち
(5)家事のできない家族は滅びる
ちょうどきょうの日経のコラムで日本はおもてなしが行き過ぎなんじゃないか、的なことが書いてありましたが、丁寧なことがいい、というのが受け継がれてきた日本の文化なんでしょう。
でも、そろそろ考え方を変えなくてはいけないのではないか。
冷戦時代、共産圏の旅で味わえる新鮮な体験に、小売店や飲食店のぞんざいな客扱いがあった。つっけんどんな応対。投げてよこす商品。帰国後は街の店の丁寧な接客をすばらしく感じたものだ。今やおもてなしは日本の魅力のひとつだと、誰もが認めるまでになった。
▼そんなお客様ファーストの行き過ぎゆえか。UAゼンセンの調査では百貨店やスーパーなどの接客部門で働く人の7割が、客から暴言や暴力といった迷惑行為を受けているという。死ねと言われたり、土下座を求められたり、長い説教をされたり。半数の人が増加傾向にあると答え、精神疾患や退職の原因にもなっている。
冷戦時代、共産圏の旅で味わえる新鮮な体験に、小売店や飲食店のぞんざいな客扱いがあった。つっけんどんな応対。投げてよこす商 :日本経済新聞
アメリカの家庭に行ったとき、普通に冷凍食品が出てきたのには驚きました。
外国ではそんなもんのようです。
便利なものもたくさんあるし、もうちょっと家事が適当でもいいことを社会全体で許容できたらいいと思います。
そうすればもうちょっと、共働きでも子育てが楽になるのではないでしょうか。