女子新聞手帖

新聞などを読んでいて気になった、子育て、教育、医療、家、お金ほか、だいたい「女性」に関わることのメモ。

子どもの食べ物の好き嫌いの原因とは?胎児のころから要注意?

きのう旦那とごはんを食べたあと、

「いま食べたなかにピーマン入ってたけど、細かいしそんなに味しないじゃん、

でもなんで子どもは嫌いになるんだろう」

と、食べ物の好き嫌いの話になり、

旦那はまったく好き嫌いがないので、なぜわたしが好き嫌いが多かったのか、

よくわからないと言っていました。

(牛乳や野菜はほとんどダメだった)

 

「親が悪いのかね?子どもが悪いのか?」

「どう食べ物を食べ始めればよかったんだろうね?」

と言われて、たしかにねぇ、、と疑問に思ったので、

ちょっと調べてみました。

 

どうやら、「生理学的には、食べ物の好き嫌いが起こる原因は、遺伝的要素環境的要素があります」ということ。

子どもの味覚【前編】食べ物の好き嫌いはどうして起こるのか?【Benesse(ベネッセ)教育情報サイト】 

 

遺伝的要素については、

人間の味覚は「甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の5つの種類があり、それぞれ異なる役割を持っています。わたしたちが食べ物の「おいしさ」を決定する中心となる要素としての役割を持ち、我々にその食材が有益なものか、有害なものであるかを伝えるシグナルだと言えるのです」。

 

そのなかでも「甘味・塩味・うま味は、わたしたち人間が生きていくために必要不可欠な栄養素であるもののシグナルであり、人間は自然とその食べ物を好んで食べるようになっているのです。一方、苦味や酸味は、毒物や腐敗物など身体に悪そうなものを判別するためのシグナルだと考えられています。つまり、お子さまが甘いケーキや塩味の強いフライドポテトを好み、苦みの強いピーマンや酸味の強い酢の物を嫌うのは、本能的なものだと言えるのです」。

 

というわけで、ピーマンが嫌いなのは、ある意味仕方がないということですね。

 

これは本能的なものなので、どうしようもないとしても、問題は次の環境的要素。

どんな食事をするかによって、後天的に好き嫌いが起こる」そう。

 

 たとえば、赤ちゃんは成長するにつれ、母乳やミルクから離乳食と、

だんだん大人と同じ食事に慣れていく必要がありますが、

「母乳やミルクしか飲んでいなかった赤ちゃんにとって、新しい食べ物に挑戦することは、不安や恐怖を伴います」とのこと。 

 

「もし、新しい食べ物を食べたときに、お腹が痛くなったり下痢をしたりすると、二度とその食べ物を食べたくなくなってしまうのです(味覚嫌悪学習)。逆に、その食べ物を食べたとき、元気になったり、満足感が得られたりすると、その食べ物への嗜好が増す(味覚嗜好学習)ことが実証されています」。

なるほど。

 

わたしの場合、子どものころ、栗を食べようとしたら、虫が出てきてイヤな思いをしたので、

それ以来ほとんど食べていません。

ちょっと違う?

 

で、興味深いのが、

「最近の研究では、小さいころからいろいろな食べ物の経験(食経験)が豊富な子どもほど、いろいろな食べ物をよく食べることがわかっています。しかも、胎児のころからの食経験が関係していることが、研究からも明らかになりました」。

 

え!胎児のころ?

ってことはもう遅い??いまでも間に合う?

 

「人間の舌には味を感じる「味蕾」という器官があり、味蕾は妊娠3か月の胎児から機能し始めます。そのころから、胎盤を通じて胎児は食べ物の味覚を感じているのです」!!

 

おおお、ヤバイ…。

きちんと野菜食べないと。。

 

しかもこんな結果が!

「母親が妊娠中も出産後もニンジンジュースを飲んだ場合、母親が出産後にニンジンジュースを飲んだ場合、妊娠中も出産後もニンジンジュースを飲まなかった場合、それぞれの条件で育てられた赤ちゃんの中で、最もニンジン嫌いが少なかったのが、母親が妊娠中からニンジンジュースを飲んでいた場合であるとの結果が確認されています」。

 

「つまり、胎児のころから、いろいろな食べ物に触れた子どもほど、新しい味への許容度が高いことがわかったのです。好き嫌いを少なくさせるには、妊娠中や授乳期間中に、母親が積極的にいろいろな食べ物を食べることが望ましいと言えます」。

 

はい、がんばります、がんばります!!

もう遅いかもしれないけど…。

 

でも大丈夫。

遅い、ということはないようで、大きくなっても克服法があるようです。

子どもの味覚【後編】子どもの嫌いな食べ物を克服させるには【Benesse(ベネッセ)教育情報サイト】 

 

「過去に大学生410名に調査した結果、88%の人が、過去に嫌いだった食べ物が食べられるようになったと回答しています。その理由として多かったのが、「久しぶりに食べたらおいしかった」や「たまたま食べたものがおいしかった」という声でした」

きっかけさえあれば、嫌いな食べ物を好きになるということが、調査から明らかになっている」 

たしかに、わたしも大人になって、たとえばカボチャが急に食べられるようになって、

むしろ大好きになりました。

要はきっかけですね。

 

克服法は3つ。

(1)接触頻度を増やす 

(2)いろいろな味に触れさせる 

(3)食べさせ方を工夫する 

 

特に気になったのはこちら。

小さいころから豊かな食経験をしている子どもほど、好き嫌いが少ないということが、さまざまな研究から明らかになっています。また、両親が好き嫌いの少ない子どもほど、好き嫌いが少ないことも実証されています」。 

 

だよね…。

親が好き嫌い多かったら、無理だよねぇ。。

好き嫌い少なくなっておいてよかった…。

 

野菜好きの友達と一緒に食べることで嫌いな野菜が食べられるようになったり、嫌いな野菜でも自分で収穫することによって食べられるようになったりすることがあります。また、調理法を変えてみることで、食べられるようになることもあるかもしれません 」

 

野菜の収穫は近くでできるとは限らないから、無理かもしれないけど、

たとえばレタスをちぎるのを一緒に手伝ってもらうとか、

そういうことでも違いそうですね。

野菜をもぐもぐ食べてる子を見たら、「私も!」って思ってくれそうだし、

とにかく「楽しい!」って思ってもらえると、だいぶ向き合い方が変わってきそうです。

 

調理法の問題は、やっぱり親が手作りの料理をつくることが基本ですよね。

正直言うと、うちの母親はあまり(ぜんぜん?)料理が得意ではなかったので、

これもなんか納得です。

旦那のお母さんは毎日しっかり料理していて、お菓子なども手作りしていたそうです。。

 

そして、やってはいけないのが、 

・「身体に良いよ」「健康になるよ」と言う

・食べないと罰を与える

 

罰はなかったけど、「身体にいいから食べなさい」ってよく言われてました…。

「たとえば、「ピーマンは食べると健康に良いのよ」とお子さまに健康に良いものだと説明しても、ピーマン=苦手・まずいものだと思っている子どもにとってはなかなか理解できません。むしろ、健康に良いもの=まずいものだと理解してしまいます」

ということらしいです。

 

ある程度、好き嫌いがあっても大人になって食べられることもあるし、

そんなに気にする問題ではないと思うけれど、

食べ物は元気の源!!

やっぱり食卓が楽しいと気分がぜんぜん違うな、と最近実感しています。

 

嫌いなものをどうしても無理して食べる必要はないけど、

旬な食べ物などいろんなものを食べて、

すくすく育ってほしいものです。


(c) .foto project