女子新聞手帖

神奈川県在住、自由気ままな30代ワーキングマザー。日課は新聞を読むこと。活字好き。

幼稚園がこども園に変わることによる混乱が生じている

いま息子が通っている幼稚園が4月からこども園に変わります。

さらに以前通っていた保育園もこども園に変わるとのこと。

 

うちとしては、あと1年だし、とにかく毎日の保育内容が変わらずやってくれればいいと思っていますが、子どもの側というより大人の事情な変更点もあるので、保護者内で混乱があるのも事実。

在園児はもうどうしようもないですが、来年度入園児のなかにはこのまま入園させるか悩む方もいたとか。

 

参観が減ったり役員がなくなったり、毎日給食になったのは、おそらく歓迎の方が多いようですが、一番大きいのはお金の面。

 

幼稚園に通うと「私立幼稚園就園奨励費補助金」があり、年度ごとにある程度の金額が戻ってくるようになっており、さらに第2子は半額、第3子は無料になっているわけですが、これがなくなることで、損になる!と思っている方がいました。

 

以下の画像のように、こども園でも第2子は半額、第3子は無料になるはずなので、そこの心配はいらないと思うのですが、お得に感じられる「私立幼稚園就園奨励費補助金」がなくなるのが大きいようです。

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多子軽減の表

よくわかる「子ども・子育て支援新制度」 - 子ども・子育て支援新制度:政策統括官(共生社会政策担当) - 内閣府

※年収約360万円未満相当世帯は多子軽減の年齢制限はなし

 

それに加え、1号・2号での差の不満の声もありました。

当然2号のほうが保育料の設定は高くなっていますが(所得区分にもよる)、1号に比べて、長期休暇や普段の保育後もかなり預けられるのに、これぐらいなら2号のほうが得だ、と。

 

横浜市の例

D9 120,601 円以上 ~ 138,600 円以下

■1号 第1子18,800  第2子8,100

■2号 第1子 標準時間23,500  短時間23,100  

      第2子 標準時間8,200    短時間8,000

http://www.city.yokohama.lg.jp/kodomo/shien-new/data/h30nyusho/futankubun1.pdf

 

確かに第2子の1号・2号の差があまりない。

とりあえず10月の無償化までの辛抱と考えるしかないのか。

無償化になっても不公平感は残るんだろうか。

 

そもそも以前の制度との違いは何なのか。

参考:https://youchien.com/for/concerned/report/2015/tfpkv10000000tih-att/201601282.pdf

もともとの制度(幼稚園のみ)では、園のほうでは私学助成が受けられ、保護者は幼稚園就園奨励費が受けられる。新制度は園は私学助成に加え、施設型給付という給付を受けることになるそうで、こども園と幼稚園が存在する。

新制度では幼稚園就園奨励費がない代わりに、保護者の所得に応じた保育料が決められる。

 

さらにもともとの制度では、「建学の精神に基づく選考」ができるが、新制度では、応諾義務といって、「正当な理由」がある場合を除き申し込みを拒んではならないそうです。

より保育の受け皿となることが求められる、といったところでしょうか。

つまり選考をしたい園は、こども園には移行しないものと思われます。

(応募者数が多い人気園とか?)

 

さらに、市町村が実施主体であり、
・ 住民に最も身近な市町村が、地域のニーズに基づき計画を策定し、給付・事業を実施
・ 国・都道府県は、実施主体の市町村を重層的に支える

ということだそう。今までは国や都道府県だったということでしょうか。

 

上記の参考PDFによると、新制度に移行すると園の収入がアップするようなのですが、

認定こども園
(ケース)160人の幼稚園に、「3号:19人(1・2歳児15人、0歳児4人)」を追加する場合の公定価格の増加額
(「19人」は、小規模保育と比較するために仮定した人数であり、実際の受入可能人数に制限はない)
※ 地域区分は「その他地域」、保育標準時間と保育短時間の比率は「7:3」と仮定
○ 増加額:38,721,200円(幼稚園年額:81,343,920円 ⇒ 認定こども園年額:120,065,120円)
※ 上記額は、施設型給付費と利用者負担を合わせた額

うちの園も、「こども園になれば給食費をこの値段で提供できる」というようなことを言っていたので、増収は間違いないのかなと。

「最近は子どもが集まらないって聞いてたから仕方ないのかもね」という声も聞いたので、まあ、経営のためにこども園にしたのかな、と思わざるを得ません。

 

しかし、こども園への移行は園に任せられており、移行率はまだまだ低い状況。

平成27年の移行率が全国平均で23.2%。

茨城79.4%、秋田78.1%に対し、千葉3.3%、京都・奈良は2%台でした。

 

さらに

私学助成の水準の高い園を中心に減収等に対する不安が強く、移行の懸案要因となっている。

ということで、減収になるケースもある模様。

 

移行したからといって、安心というわけではなく、定員割れになるケースもあるようで、

「今までの幼稚園の定員が○名だからそのままの定員で申請した」という園も少なくありません。
例えば、預かり保育の利用園児が多い園の場合は、2号認定の利用定員を多く設定する必要がありますし、
預かり保育の利用がそこまで多くない園の場合は、
2号認定の設定が多すぎると定員割れ(=収入の減少)が起きてしまいます。
そしてこの定員設定によって、施設型給付額(以下、補助金額)は大きな影響を受けます。

というわけで、結局定員割れするようであれば意味がないということで、

選ばれる園になるための計画と行動をすることが重要になります。

だそう。

【認定こども園 移行】私立幼稚園が認定こども園へ移行する際の6つの問題 | 保育園・こども園経営.com

 

そういう観点でいうと、「最近うちの園は子どもが集まらないからこども園にした」ということだとしたら、ちょっと違うかなというか、それよりも「この園にしたい!」といういいポイントを磨くほうがいいのではと思ってしまいます。

おそらくそのいいポイントがこども園によって失われそうなので、みなさん心配しているのではないでしょうか。

ほのぼのした小規模園だったのに、こども園になるという話になって急にギスギスしてきた感。

 

とりあえず、少子化が続き、共働きが増えている現状と、国がこういう制度をつくり、促進している以上、こども園への移行という流れは今後も続くと思うのですが、

全部がこども園になればいいが、現状幼稚園・保育園・こども園と混在しているために混乱しているのではないか

ということです。

 

まだまだ新制度の認知や浸透が足りないのではないでしょうか。

説明会でも園側も「よくわからない」の繰り返しで、みんな手探りのわからない状態。

不信感を持っている方も多いかもしれないなと思いました。

 

1号の専業主婦は損じゃないかという意見が出るのも無理もないことですが、保護者の付き合いはさっぱりしたいって方はこども園のほうがいいのかもと思ったりします。

 

私は幼稚園に行かせたい派ですが、頻繁にランチ会があるとか、役員の集まりがあるという園もあるらしく、正直そっちにしなくてよかったと思いました(笑)。

 

2号になるまででもないけど、パートしたいという場合もこども園のほうが気楽かなと。あまりにも専業主婦が多い園だと肩身が狭そう。全部手作りじゃないとダメみたいなところとか。

 

こればっかりはそれぞれの園によって違いがあると思うので、なんとも言えませんが、親の側もある程度制度を理解して、自分に合った園を選ぶということがより重要になってくるのかもしれません。

 

無償化はありがたいけど、消費税は増え… 

結局家計は楽になるのかどうなのか。

 

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4年経ってもいまだによくわからない。