女子新聞手帖

新聞などを読んでいて気になった、子育て、教育、医療、家、お金ほか、だいたい「女性」に関わることのメモ。

大事だというけれど、就学前の教育をどうすればいいのか

6/4のNHKスペシャルを見ました。

NHKスペシャル | 私たちのこれから#子どもたちの未来

 

全部見たわけではないのですが、最後に言っていたのが、ジェームズ・ハックマン教授の研究で「就学前教育がその後の人生を左右する」という明確な結果が出ているとのこと。

 

恵まれない子供の幼少期の環境を充実させる数々の研究では、家庭環境の強化が子供の成長ぶりを改善することを示し、改善の経路として非認知的スキルの役割が重要であることが示されている。非認知的スキルとは、肉体的・精神的健康や、忍耐力、やる気、自信、協調性といった社会的・情動的性質である。

最も信頼できるデータは、恵まれない家庭の子供を対象に、幼少期の環境を実質的に改善した複数の研究から得られた。中でもペリー就学前プロジェクト、アベセダリアンプロジェクトという2つの研究は、無作為割り当てを使用し、子供が成人するまで追跡調査したことから、極めて意義深い。

(中略)

最終的な追跡調査(ペリー就学前プロジェクトでは40歳、アベセダリアンプロジェクトでは30歳)では、就学前教育を受けた子供は、受けなかった子供よりも学力検査の成績がよく、学歴が高く、特別支援教育の対象者が少なく、収入が多く、持ち家率が高く、生活保護受給率や逮捕者率が低かった

「幼児教育」が人生を変える、これだけの証拠 | 子育て | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

では、日本の家庭で就学前教育をどうすればいいのか。

高いIQが必ずしも高次元の人生をもたらすわけではなく、一番重要なのは「良心」だと私は思います。コンサルティングの仕事を辞めてニューヨークの公立学校で数学を教えた心理学者のアンジェラ・リー・ダックワース氏はこうした力をグリット(grit、やり抜く力)と呼びました。人生において重要な特性だと思います。

確かに、いま仕事や子育てをしていて、一番大事なのは、辛抱することとか、やり抜く力だと思います。

親が簡単にあきらめていては、子どもが辛抱強くなるはずがありません。

そもそもやる気や自信がないと物事を続けることができません。

心理学者のK.アンダース・エリクソンと、著名なビジネス書著者であるマルコム・グラッドウェル氏が、何かの分野でプロになるには1万時間の経験が必要だと言っていましたが、私は少し違うと思います。私が音楽に10万時間打ち込んだってモーツアルトにはなれませんし、数学に10万時間かけたって、数学者のフォン・ノイマンのようにはなれません。しかし一方で、経験が人を築いていく構造があり、その構築のためにはタスクに対する辛抱強さが求められます。過去から体得し、学び、失敗から学ぶことが人生に大きな差をもたらします。その意味で、経験がとても強力なスキルにつながり得るのは確かです。

 

なるほど、経験ですか。

経験させることは、親に余裕がないとできないことだと思います。

忙しくて時間がなくても、わずかな時間で、経験をさせることができるかもしれませんが、兄弟がいたりすると、一人ひとりに向き合うことはなかなか難しいのではないでしょうか。

ましてや、貧困に陥っている家庭は特に。

 

 

なので、親である、大人の考え方、価値観なども変えなくてはいけないと思います。

また先日、海の話に関して、「海に行ったことがある人」と聞いても手が上がらない子が何人かいました。海の概念があっても、実際の海に行ったことがない子が大勢いることに驚きました。「どうしていかないの?」と聞くと、「だってお母さんが日に焼けるのがいやで連れて行ってくれないの」、「肌がべとべとするからいやっていうの」・・・大人の都合で、子どもが幼児期にしておくべき大事な経験を奪い取ってしまっているとしたら、こういうところから子どもたちの自然へのかかわり、活動を積み上げていかなければだめだと強く感じます。

教育機関は学校であったとしても、教育は学校の独占物ではありません。家庭生活のなかで、教育のチャンスを見つけ出すこと・・・それが何よりも大事な事だと思います。

コラム「知育を軽視する日本の幼児教育が危ない」 | こぐま会

 

子どもの時期はどうしても、家庭にいる大人の影響を受けざるを得ません。

その大人の意識が変わらないと何も変わらないと思います。

 

優れた数学者になれる可能性があるのに、芸術家や金融業者になりたい人もいるかもしれない。しかし、そうした本人の最終的な選択は問題ではありません。一番うまくいく可能性のある、自らが望み得る生き方の選択肢をできるだけ与えることはできないだろうか、ということです。

「5歳までのしつけや環境が、人生を決める」 (3ページ目):日経ビジネスオンライン

 

生き方の選択肢を与えられるのは、親、ということです。

そのための環境をつくるのも、親、なのではないでしょうか。

 

とはいっても、親だけに背負わすのではなく、社会全体で子どもが健全に育つよう、支えていかなくてはいけません。

 

きょうのあさイチで過労死のことを取り上げていましたが、働き方についても、本当に全体の価値観を変えなくてはいけません。

お父さんが帰るのは夜遅く、お母さんは一人で育児・・・そんななかで、毎日なんとか過ごしている・・・

 

「ただただ耐える」という意味の辛抱強さではなく、ときには、休みながらでも、生き抜いていく、そんな強さを持っていきたいし、子どもにも持ってもらいたいなと思いました。

 

そのためにどうしたらいいのか、、経験することを大事にしながら、いろいろ考えてやっていこうかと思います。

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