人生、すべてうまくいってほしい、と願うのは、
いつの時代も、誰でも思うこと。
でも、作家の川上未映子さんのお母様は、悟っていたようです。
「うまくいってもいかんでも、それはその子の運やから」
↓ちょっと古い記事ですが(2008年の記事)。
asahi.com(朝日新聞社):作家・川上未映子のおかあちゃん 利江さん:3 うまくいってもいかんでも運やから - 天才の育て方 - 教育
もともと小さいころから哲学的で変わった子だったそうで、
持って生まれたものもあるんでしょうけど、
お母様のこういった性格も才能が開かれた要因のひとつではないかな、
と思います。
ちなみに、
「夫(61)は不在がちで、お金もあまり入れない」(…!)
お母様は、「レストランやスーパーマーケットなどで働いて、子ども3人を育ててきた」、
お姉さんはエアロビクスの世界で活躍、
弟さんはラグビーでエリートコースを歩んできた有名選手(現在は引退)、
というご家族。
asahi.com(朝日新聞社):作家・川上未映子のおかあちゃん 利江さん:1 文学と無縁「芥川賞って何?」 - 天才の育て方 - 教育
NTT Com ラグビー部(川上 利明 選手Focus) NTT Com
「探検に行きます」
ある日お母様が子どもたちにこう言ったそう。えっ!探検?
「すでに夜。バケツを持たされ向かった先は学校。水をくむという。
実は料金未納で水道が止められていたのだ」
えー!!
そして、名門校に進学しエリートコースを歩んでいた弟さんを支えるため、
川上さんは高校卒業後は大学進学をあきらめ、ホステスとして働いていたとのことなので、
正直余裕はなかったはず。
asahi.com(朝日新聞社):作家・川上未映子のおかあちゃん 利江さん:4 生まれ変わっても、この家族がええ - 天才の育て方 - 教育
でもみんな立派になられているということは、
やっぱり、お金じゃないんですよ~!
いや~、給料日まえにピリピリしてる場合じゃないですね。。
いい学校に入れるとか、塾に行くとか、いくらでもお金はかけられます。
でも、心、性格や持って生まれたものはお金では買えません。
いい学校に行けば、いい教育を受けられるんだから、
お金がすべてじゃないか、
と思う人もいるかもしれません。
でも、家庭ではどうなんでしょうか?
いくらいい学校に行ったって、先生に丸投げではいけません。
やっぱりすべての基本になるのは、家族を思いやる気持ちとか家族愛なのかな、
とあらためて思います。
お金のあるなしより、みんなで弟さんの学費を支えていたという、その気持ちのほうが、
うれしいし、がんばろうって思えたんじゃないでしょうか。
裕福であっても家族がバラバラになっていたら、悲しいもの。。
そして、なんだかんだいっても、
うまくいってもうまくいかなくても、それは人それぞれの運。
ダメだったら、それはしょうがないんです。
だったら、できることを伸ばせばいいじゃん!
「公文も習字も詩吟も、子どもがやりたいと言ったおけいこ事は、なんでもさせた。
すぐにやめても「そやから、ゆうたやろー」と笑うだけ。
「勉強しろ」とも決していわなかった」
「小学校低学年のころ、黙読ができなかった。声を出してしか読めない。
でも、そんなことは親子とも気にしなかった」
うちの子はできなくて、みっともない、とか思わなかったんですね。
できないことは一切スルー、
やりたいこと、できることはとことんやってみなさい!
っていうおおらかさ、というのが必要なのかなって思います。
たぶん世間体はいっさい気にしてないんでしょうね。
他人がどう思おうと、自分が好きなことをやりなさい!
そのあとどうなるかは運次第よ、ってかんじ。
子育ては(子育て以外も)肩肘張るより、「なんとかなるさ」とおおらかな気持ちで!
眉間にしわを寄せてませんか~?
「なんで●●してくれないの!」とか「●●してって言ったでしょ!」って言ってませんか~?
イライラ、ピリピリしてたらいけませんよ~!
って、自分に言い聞かせてみます。